Nature "No.1""No.2"原画

"Nature 1"
夕方、3歳の長女と
1歳の長男を連れて
近くの公園に行った。
秋も深まっていて、澄んだ日差しに
綺麗な銀杏の葉がゆれて
少し寒い風が吹いてくる。
ふとドングリが沢山
落ちていることに気付く。
娘が一つ、二つ集めてきて、
ついにはドングリの山になっていた。
ドングリは、ただ落ちていただけ。
誰かに選ばれ、集められた。
呼び集められる、重なり合っていく。
そこに不思議な魅力があった。

"Nature 2"
庭に咲いていた彼岸花。
普段は他の花や雑草に紛れて
あまり目立たないが、
毎年秋になると花が開き
圧倒的な存在感を誇る。
小さいけれど凛として
端っこだけれど鮮やかに。
その生命力に心動いて
複雑に重なり合った花びらを
丁寧に描きたいと思った。